本日は私がコーヒー修行の一環で行っているカッピングについて。
カッピングとは
カッピングとは… コーヒー豆の香りや味を評価するための方法
なのですが、
様々なコーヒーや抽出方法がある中で、
どんな豆でも平等に評価しようと手段を統一されたものです。
基本的に焙煎されたコーヒー豆は、様々な抽出方法があり、その方法によって味は、ガラッと変わります。
また、同じで抽出方法でも誰が入れたかによって味が変わってしまう程、繊細な飲み物なのです。
そのようなコーヒー豆の評価を平等に行うために、誰がどこで評価しても基本的には変わりなく評価できる方法として確立されたものがカッピングです。
要するに、お酒の世界でいうとテイスティングのようなもの。
これができないと、コーヒーの味をとれないという事になります。
コーヒー修行者にとってはこのカッピングは基本中の基本といっても過言ではありません。
というわけで私も、コーヒー豆がある限りカッピングをしております。
カッピングボウルについて
まずは形から入ろうということで、
カッピングボウルを購入しました。
一見、なんの変哲もないただの小鉢皿のようなもの、
コーヒー初心者の私からすると、こんなの家の小鉢皿やコーヒーカップで代用できるんじゃない?
と思いたいところですが、
趣味であれ、開業に向けての修行であれ、揃えていたほうがいいという理由があります。
まず最大の理由として、
いくつかのコーヒーを飲み比べるためです。
初心者の初心者、
私も初めてカッピングした時は、
「えーこんな味?」
という感じでした。
その液体をすすっただけでは、
美味しいのかまずいのか、
よくわからないと感じた人は私だけではないと思います。
そんなとき私はいつも、ベースとなる毎日飲んでるコーヒーも同時にカッピングし、
これより苦いとかこれより酸味がどうだとか、ただ単に比べて評価していました。
今思うと、少しずつだけど舌が味を覚えてくるのでこれでいいのだと思います。
こんないくつか同時にカッピングしたい時に、カッピングボウルがマグカップだと、一個一個形が異なるので、果たして同じように抽出されているのか?と自分の中に疑問を残すことになってしまいます。
また、上記の問題を気にしないという人にも、カッピング専用のボウルを使う事をオススメする理由がまだあります。
以前、こんなことがありました。
あるコーヒー屋さんからネット通販でコーヒーを買ってみたときに6種類の少量のコーヒー豆をまとめて購入しました。
同じロースタリーの色々な種類のお豆を同時に手に入れる機会なんてなかなかありません。
全部カッピングして比べて見る事にしました。
こんな事もあろうかと、カッピングボウルは揃えていたつもりですが
5個しか揃えておりませんでした。
カッピングボウルなんてその辺で売っているものではないので、追加で購入するにしてもネットで注文して最短でも届くまで一日はかかるでしょう。
仕方なく、1種類家にある似た形の小鉢で代用したのですが、コーヒー豆を挽いて香りを嗅いでいると
めちゃくちゃヨーグルトのにおいが…。
こんなコーヒーあるか?ってくらいにヨーグルトなんですよね。
これ、家族の誰かがこのお皿でヨーグルトを食べて、洗ったものの匂いが付いてるんじゃないか?
コーヒーの香りって繊細な僅かな香りを楽しむものなので、こうなるともうどっちかわからなくなりました。
やり直した結果的には、コーヒーにもヨーグルトの様な発酵臭が僅かにあったので、コーヒーの香りと小鉢に残っていた僅かなヨーグルト臭が混ざって完全なるヨーグルトの香りを作り出していたと思われます。
このような失敗経験を踏まえた上で、
カッピングは抽出して4分後、10分後、冷えてから、というようにずっと味の変化を感じて評価する事もあり、
全て同時にカッピングをスタートして評価したいものですから、
できれば、コーヒー専用のカッピングボウルを購入される事をオススメします。
黒いカッピングボウルと白いカッピングボウルの違い
ネットでググって頂くとわかるのですが、ざっくり分けて白いカッピングボウルと黒いカッピングボウルが販売されていると思います。
これは、コーヒーの色の違いで、そのコーヒー豆への先入観を無くし味や香りだけで評価しようという理由から近年ボウルの中は色が濃く付けられているものが増えてきています。
ただし、コーヒーの色も見たいという事もあるでしょうし
どちらを選ぶのかは、用途に合わせて購入されるといいかなと思います。
【HARIO/ハリオ】カッピングボウル 粕谷モデル KCB-260-B
カッピングは難しい?
カッピングを難しいと感じる理由は、
カッピング時のコーヒーといつも飲んでいるコーヒーとはまた違ったものだからです。
皆さんがいつも飲んでいるコーヒーは、焙煎されたコーヒー豆をどのくらいの量(何グラム)をどのくらいの挽き具合(メッシュ)で挽いて、
お湯はどのくらいの温度で何cc入れる、
抽出器具は何を使って、
そんな色々な事をして、その豆の良さが最大限引き出される様に抽出され出来上がったものがコーヒーだからです。
カッピングはどんな豆でも同じ条件で抽出するので、いつもと同じ味にならないのは当然です。
なのでカッピングにおいての味わいをなんとなくでも掴む事が必要になってくるのかなと思います。
初めての楽器を練習するとき、いきなり楽曲の練習するよりも、まずはドレミファソラシドを練習して何となく楽曲の感じを掴んでから楽曲の練習を始めますよね。
カッピングもそんな感じだと思います。
そして何となくでも掴めてくると少し面白くなってきます。
カッピングが面白いと思ってしまった貴方は思った以上にコーヒーマニアになっている事でしょう。